ティーポットには色々な形、素材のものがありますが、どんなティーポットで入れるかによって紅茶の味が変わってきます。
そのため、ティーポット選びはとても重要です。
こちらの記事では、ティーポットの形と素材それぞれの特徴・違いや、選び方、オススメのティーポットについて紹介したいと思います。
ティーポットの形とそれぞれの特徴・違い
縦長のティーポットの特徴
紅茶の渋み成分は水よりも重く、下の方に沈むといった特徴があります。
そのため縦長のティーポットの場合、湯の中をただよう茶葉と下に沈んだ渋み成分の間に距離ができるため、どんどん抽出が促進され、渋みを得やすくなります。
丸型(横広)のティーポットの特徴
丸型の場合は、沈んだ渋み成分と茶葉との距離が近いため高い浸透圧の影響で抽出が徐々に緩やかになり、渋み抑えめのまろやかな味わいになります。
また、紅茶本来の味や香りを引き出す、茶葉の「ジャンピング」が起こりやすいことも丸型ティーポットの特徴です。
ティーポットの材質とそれぞれの特徴・違い
ガラス
- 綺麗な紅茶の色が楽しめる
- 保温性はイマイチ
- 表面が滑らかであるため、あっさりとした味わいになりやすい(注ぐ時はなるべくゆっくり注ぐと良い)
磁器(白磁)
- ガラスのポットよりは保温性が高い
- ガラスよりも摩擦が強いため、深みのある味わいになる
- 軽くて丈夫で使い勝手が良い
- デザインが繊細なものが多い
陶器
- 内側に※釉薬(うわぐすり)が使われている場合、機能性は磁器のポットとほぼ同じ
- 釉薬(うわぐすり)が使われていない場合は、若干水分を吸収するため、匂いやカビがつきやすい
※釉薬(うわぐすり):陶磁器の表面を覆うガラス質の膜
シルバー
- 熱伝導率が良いので熱くなりやすく、冷めやすい
- シルバーの特性上、紅茶の風味を損なわせることなく風味を十分に引き出すことができる
- 紅茶が均一に温まる
- 黒ずみなどの手入れが面倒
- 匂いがつきやすい
ティーポットのオススメと選び方
ティーポットは2種類あると便利。オススメは?
紅茶をよく飲む人は大抵ティーポットを2種類用意しています。
一つは抽出用で、もう一つはサーブ用です。
- 抽出用・・・茶葉のジャンピングが起こりやすく中の様子がよく見える丸型のガラス製
- サーブ用・・・保温性が高い磁器製(紅茶の色が綺麗に見える白磁器or※ボーンチャイナ)
がオススメの組み合わせ。
抽出した後、ティーストレーナーを使ってサーブ用のティーポットに紅茶を移します。
サーブ用ティーポットの保温には、ティーコジーをかぶせるか、ガラス製ならティーウォーマーを使うのもオススメです。
(※ボーンチャイナ:磁器の一種。英国ではアンティーク食器の定番であり高級な焼き物として知られる。通常の磁器(白磁)に比べて2倍の強度があり、艶のある柔らかな乳白色の、外観の美しさが人気。)
形や素材の他にティーポット選びで気をつけたい点
ティーポットを選ぶ際に気をつける事は形や素材の他、
- フタにストッパーがついているかどうか(手で押さえる必要がなく便利)
- 注ぎ口がスムーズで液ダレしにくいか
- フタに空気穴があるか(紅茶をスムーズに注げる)
- 取っては持ちやすいか
- 茶こしが内蔵されていないか(茶葉がポットいっぱいに広がって紅茶の美味しい成分がよく出て、茶葉がつまることなくスムーズに注げる)
などを確認しておくとベターです。
茶こしが取り外せるものは、取り外して使います。
まとめ
これからティーポットを購入するのであれば、まずは抽出用とサーブ用を兼ねたガラス製の丸型ティーポットを購入するのがオススメです。
毎日の飲む量に合わせてティーポットの大きさを検討後、サーブ用のティーポットを購入してもいいですね。
ということで、ティーポット購入の参考になれば嬉しいです。
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