“紅茶” と聞いて思い浮かぶ「ストレートティー」「ブレンドティー」「フレーバーティー(フレーバードティー)」「ハーブティー」4種類それぞれの違いについて解説します。
まず、“紅茶” というのは “茶葉そのもの” を使ったお茶のことです。
そしてその “紅茶” に分類されるものは上の「ストレート」と「ブレンド」の2種類だけ。
一方、「フレーバーティー(フレーバードティー)」は茶葉に人工的に香り付けしたもので、茶葉そのものではなく製法も違うため厳密に言うと”紅茶” ではありません。
また、「ハーブティー」は茶葉ではなく香草(ハーブ)を使った香草茶であり、紅茶とは全く別のものです。
ハーブティーは紅茶とブレンドすると、また違った味わいを楽しめます。
それでは以下に、「ストレート」「ブレンド」の2種類の紅茶と「フレーバーティー(フレーバードティー)」について、それぞれの違いと種類を紹介します。
基本的な紅茶の種類「ストレートティー」と「ブレンドティー」について
ストレートとは?
「ストレート」とは、他の茶葉を混ぜていない「地域原産の茶葉」の事です。
「原茶」、「クラシック」、「産地紅茶」、「ピュアティー」、「エリアティー」などとも呼ばれ、収穫された産地の名前がそのままつけられています。
茶葉が育つ気候や風土がそれぞれの産地で違うため茶葉の風味もそれぞれが個性的。
収穫地の茶葉本来の風味を味わいたいなら「ストレート」がおすすめです。
<産地別 ストレートティー>
ブレンドとは?
「ブレンド」とは、複数の産地の茶葉や収穫時期、グレードの違う茶葉を混ぜたものです。
紅茶は同じ産地でもその年の天候や茶摘みの時期、その他の理由によって出来具合や品質に差ができるものであり、それが価格にも大きく影響してきます。
その品質や価格を一定に保つためには、茶葉をブレンドして販売することが必要になってくるのです。
また、国の水質(硬水か軟水)に合った紅茶を作るためにブレンドされる事もあります。
デパートやスーパーなどでパッケージングされて売られている紅茶はそのほとんどがブレンドティーで、一見産地の名前がついたストレート茶葉として売られているように見える商品でも「アッサム70%以上」、「ダージリン70%、その他30%」などと表記されていたりします。
ですが、ストレートとはまた違った色や風味を楽しむことができたり、プロのティーブレンダーによるブレンド技術によっていつ飲んでも美味しい紅茶を味わうことができるのもブレンドティーの魅力。
世界中のメーカーやブランドがそれぞれ独自のブレンド商品を作っているのでブレンドティーの種類は無数に存在しますが、ここでは代表的なブレンドティーを紹介しています。
「フレーバーティー(フレーバードティー)」とは?
「フレーバーティー(フレーバードティー)」とは、茶葉にフルーツや花などの香りを人工的につけたものです。
茶葉そのものの風味を楽しむ紅茶とは違い、香り(フレーバー)を楽しむためのお茶です。
フレーバーティーには3つの着香方法があります。
- 茶葉に花やフルーツ、スパイスなどから抽出した精油や香料(天然香料・合成香料)を吹き付ける方法。(アールグレイなど)
- 他の香りがうつりやすいといった紅茶の茶葉の特徴を生かして、香りが強いものをそばに置いて香りを移す方法。「センテッドティー」とも呼ばれます。(ジャスミンティーなど)
- ドライフルーツなど乾燥させたチップや花弁を茶葉に混ぜる方法。「ブレンテッドティー」とも呼ばれます。(ローズティーなど)