「ストレート」と呼ばれる地域原産の紅茶を、産地別に紹介します。
インド
世界最大の紅茶生産量を誇るインド。
紅茶の生産地は主に北東部と、南部に集中しています。
北東部
インド北東部では、全生産量の75%前後が生産されています。
北東部の中でもダージリンのような高地とアッサムのような低地とでは気候に差があるため、味わいも大きく異なります。
ダージリン紅茶
インドを代表する紅茶の産地「ダージリン」。味・香りの評価が高く世界三大紅茶の一つでもあるダージリンですが、その生産量は年間約1万トンで、インドの紅茶の全生産量のうちわずか1%という大変希少な紅茶でもあります。生産量がわずか...
アッサム紅茶
イギリス人によって開拓された世界最大の紅茶生産地であり、その生産量がインド全体の約50%を占めているアッサム地方。実に世界の紅茶生産量の25%はアッサムティーという割合です。インドで日常的に飲まれているチャイには、そのほと...
ドアーズ紅茶
日本ではあまり見かける事が少なく認知度が低い "ドアーズ" ですが、インド国内では生産量一位を誇るアッサムに次ぐ生産量第二位の紅茶です。しかしこれといった特徴に乏しく、ほとんどがインド国内向けのティーバッグの原料茶やブレンド、フレ...
シッキム紅茶
シッキム紅茶は年間生産量がごくわずか。日本ではなかなか手に入らない希少価値の高い上質な紅茶で、「幻の紅茶」とも言われています。シッキムの茶の木はシッキム州のすぐ北に位置するダージリン地方の茶園から譲り受けたものであるので、香味・水...
テライ紅茶
ヒンズー語で「丘陵地帯」を意味する "テライ" は、一般的にはネパール南部、インドとの国境部に広がる細長い低地のことで、その東端がインドの茶産地としての "テライ" にあたります。 ドアーズと同様、主にインド国内向けのブレンドテ...
南部
南部はスリランカと似た気候で、北東部とは異なる穏やかでクセのない香味が特徴。
ニルギリ紅茶
インド全体の紅茶生産量のうち25%を占め、ダージリン・アッサムと並ぶ代表的な紅茶の産地である「ニルギリ」。"ニルギリ" とは現地の言葉で「青い山」を意味します。12年に1度、 "クリンジ" という青紫色の花が咲いて山全体を...
ハイレンジ紅茶
日本ではあまり出回っていない、とても希少価値の高い紅茶です。クセや渋味が少なく、マイルドで飲みやすい紅茶の一つ。ハイレンジ紅茶の生産地(場所)南インドのケララ州、西ガート山脈の東側に位置するハイレンジ地方が紅茶の産...
カナンデヴァン紅茶
ニルギリと似た香味ですが個性が強くなくこれといった特徴に欠けるので、ドアーズなどと同様ブレンドやティーバッグの原料茶用に使われます。カナンデヴァン紅茶の生産地(場所)南インド ケララ州の山岳地帯 "ムナール" の丘陵地方に...
北部
カングラ紅茶
「カングラ」は、ダージリンと同じヒマラヤ山麓にあるインド最北部の歴史の長い茶産地です。19世紀半ばにイギリス人がこの地に中国種の茶の木を植えてからが茶産業の始まりでしたが、1905年に発生した大地震により壊滅状態となり、現在は生き...
スリランカ
スリランカの茶葉の産地は標高によって3つに区分されています。
ウバ(ウヴァ)紅茶
世界三大紅茶の一つとして知られている「ウバ(ウヴァ)」。リプトン紅茶の創始者で "紅茶の王" と言われる「トーマス・リプトン」氏がスリランカで紅茶栽培に乗り出し、一大紅茶産地へ変貌させた最初の地区です。標高により「ハイグロ...
ディンブラ紅茶
セイロン7大紅茶産地の一つ「ディンブラ地区」はスリランカで最も生産量が多く栽培面積が広い紅茶産地であり、1870年代にスリランカで最初に茶の木が植えられた場所とも言われています。標高により3区分に分けられているスリランカの紅茶(セ...
ヌワラエリヤ紅茶
ヌワラエリヤは、19世紀後半にその土地で紅茶栽培を始めたイギリス人によって開発された高原リゾート(避暑地)で、イギリス様式で建てられたホテルなどの建物や娯楽施設が多く「リトル・イングランド」としてヨーロッパの人々に親しまれています。...
キャンディ紅茶
キャンディは、"紅茶の神様" とも呼ばれるジェームス・テーラーが1857年にスリランカで一番最初にアッサム種の苗を植え栽培に成功し紅茶の生産を始めた「セイロン紅茶発祥の地」です。また、有名なスリランカの世界遺産・古都でもあります。...
ルフナ紅茶
スリランカ(セイロン)紅茶の七大産地の一つでもある「ルフナ」。スリランカ南部の熱帯雨林に点在する茶園で生産されています。標高が低い場所のため、3区分に分けられるセイロンティーの中ではローグロウン(低産地)に区分される産地で...
ウダプセラワ紅茶
近年、紅茶の産地として注目されるようになった「ウダプセラワ」は、かつてウバ(ウヴァ)だったエリアの一部が独立して誕生した小さな地域です。中央山脈の東側に位置する山岳地帯で、3区分に分けられるセイロンティーの中ではウバ、ディンブラ、...
サバラガムワ紅茶
「サバラガムワ」はサバラガムワ州の州都で「宝石の産地」として有名な南東部ラトゥナプラ、そして北東部のケガラで生産されている紅茶です。サバラガムワはかつてはルフナだった場所で、もともと「ルフナ」として出荷されていましたが、2,000...
中国
雲南紅茶
中国紅茶の中でも評価の高い雲南紅茶は、プーアール茶で有名な中国南西部の雲南省で生産されています。この地では1700年以上前から茶の木の栽培が行われていましたが、紅茶の生産は20世紀後半ごろからとされており、まだ歴史が浅い紅茶です。...
ラプサンスーチョン(正山小種)
ラプサンスーチョンは「正山小種(せいざんしょうしゅ)」とも呼ばれており、「正山=武夷山」「小種=小さめの茶葉」を意味します。この紅茶は、茶葉を乾燥させる際に松の木を燃やすことによって発生する煙を使ってスモーキーな香りをつけた燻製茶...
キームン(キーマン)紅茶
キームン紅茶(祁門紅茶)は中国を代表する紅茶で、キーマン、キーモンとも呼ばれています。世界三代紅茶の一つとして世界的にはとても有名ですが、国内ではほとんど消費されず輸出用に生産されています。エキゾチック・オリエンタルで独特...
アフリカ
タンザニア紅茶
世界最高峰のキリマンジャロ(5895m)が有名なタンザニア。紅茶生産量はケニア・マラウイ・ウガンダに次ぐアフリカで4番目に多い国です。ケニア同様、主にティーバッグ用の原料茶やブレンド用として使用されています。タンザ...
ケニア(ケニヤ)紅茶
紅茶生産量はインドに次いで世界2位、輸出量は世界1位を誇るケニア。ケニア産の紅茶は20世紀に入ってから生産が開始されたためまだ歴史が浅いですが、紅茶生産国としては急激に生産量が伸び飛躍的な発展を遂げており、現在は世界でも良品質のC...
マラウイ紅茶
マラウイはアフリカ東南部に位置する九州と北海道を合わせたほどの小さな国で、紅茶生産量はその北に位置するケニアに次ぐ第2位を誇ります。マラウイでの紅茶栽培は害虫の発生によりコーヒー農園が甚大な被害を受けた後の1880年代に開始。アフ...
日本
狭山紅茶
亀山紅茶
丸子紅茶
高梁紅茶
べにふうき
べにひかり
嬉野紅茶
しまんと紅茶
インドネシア
ジャワ紅茶
インドネシアの火山島の一つ「ジャワ島」は、コーヒーの生産地としても有名ですがインドネシア国内紅茶生産量の65%を占める代表的な紅茶産地でもあります。ジャワティーとして日本でもおなじみの紅茶。クセのないマイルドな味わいで、ブ...
スマトラ紅茶
紅茶よりはコーヒーの一大生産地として世界的にも有名な、インドネシア西部の火山島の一つ、スマトラ島。紅茶栽培はジャワ島と同じ18世紀初頭に開始されましたが、ジャワに比べてスマトラでの紅茶生産量は約25%と少なめです。スマトラ...
ネパール
https://tea-note.net/shangri-la/