歴史は浅いながらも紅茶生産国として急成長を遂げ、現在では世界の約17%の生産量を誇るアフリカ。
国内生産量の約90%が赤道直下のケニアやタンザニア、ウガンダ、マラウイなどを中心とした東アフリカで生産され、年間を通して安定した品質の紅茶を生んでいます。
製造方法はほとんどがCTC製法で、オーソドックス製法はごくわずか。また、害虫防止と環境に優しい一芯二葉の手摘みで茶摘みが行われています。
また、茶畑が高地にありインド洋によってアジア大陸との隔たりがあるため、茶の木の害虫や病気が渡って来ずほとんどが無農薬で栽培されています。
茶の木が若く全体的に水色(すいしょく)が美しく爽やかでパンチのある飲み口が特徴的で、現在はブレンドやティーバッグの原料茶用としてヨーロッパ諸国を中心に需要を拡大しています。
アフリカの紅茶は比較的安いので常飲用としてもおすすめです。
アフリカの紅茶<歴史>
アフリカの紅茶栽培の始まりはマラウイが最も古く、1880年代にイギリス人がお茶の種子をマラウイに持ち込み栽培されたことが始まりとされています。
その後商業的に紅茶栽培が始まったのは20世紀に入ってからで、1920年にイギリスの植民地となり、大規模集約農園(プランテーション)による茶園経営が行われ第二次世界大戦後に紅茶生産は急速に拡大しました。
独立した1960年代以降はプランテーションが分割され小規模農園が増え、ケニア紅茶開発局が小規模農園から生茶を買い取って製茶や輸出を管理することで急成長しています。
アフリカの紅茶<生産地>
ケニア(ケニヤ)紅茶
紅茶生産量はインドに次いで世界2位、輸出量は世界1位を誇るケニア。ケニア産の紅茶は20世紀に入ってから生産が開始されたためまだ歴史が浅いですが、紅茶生産国としては急激に生産量が伸び飛躍的な発展を遂げており、現在は世界でも良品質のC...
マラウイ紅茶
マラウイはアフリカ東南部に位置する九州と北海道を合わせたほどの小さな国で、紅茶生産量はその北に位置するケニアに次ぐ第2位を誇ります。マラウイでの紅茶栽培は害虫の発生によりコーヒー農園が甚大な被害を受けた後の1880年代に開始。アフ...
タンザニア紅茶
世界最高峰のキリマンジャロ(5895m)が有名なタンザニア。紅茶生産量はケニア・マラウイ・ウガンダに次ぐアフリカで4番目に多い国です。ケニア同様、主にティーバッグ用の原料茶やブレンド用として使用されています。タンザ...
ウガンダ紅茶
ウガンダはケニア・マラウイに次ぐアフリカで第3位の紅茶生産量を誇ります。主にイギリス向けのティーバッグ用原料茶、ブレンド用に使用されています。ウガンダ紅茶の生産地(場所)中央アフリカ東部の赤道直下に位置するウガンダ...