【紅茶用語】紅茶の製造方法「オーソドックス製法」とは?

紅茶の製造方法(製茶)は主に「オーソドックス(伝統的)製法」「CTC製法」の2つですが、そのうちの一つ、「オーソドックス製法」について紹介します。

「オーソドックス製法」とは、伝統的な方法でかつて人の手で行われていた製造方法をベースに、改良を重ねながら機械化させていった製法です。

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「オーソドックス製法」で紅茶ができるまでの流れ(工程)

1. 摘採(てきさい)

まずは生葉を一枚一枚、手で摘み取る「一芯二葉摘み」の作業が行われます。(大量生産の場合は三枚目を摘むこともあります)

2. 萎凋(いちょう)

摘まれた生葉(なまは)を揉みやすくするために、茶葉を棚に広げて12〜18時間陰干し(自然萎凋)、または8〜10時間温風で乾かし(人口萎凋)、水分を減少させてしおらせます。

3. 揉捻(じゅうねん)

柔らかくなった茶葉を揉捻機で揉み、絞り出した葉汁を空気に触れさせることで、紅茶作りの重要なポイントである「酸化発酵」を促進させます。(葉汁には酸化酵素が含まれているため茶葉が発酵する)

※BOPの場合は、この揉捻の後、ローターバンという肉のミンチを作るような機械を使って茶葉を細かくねじ切ります

4. 玉解き・ふるい分け

揉捻されてかたまりとなった茶葉をふるいにかけ、発酵を促進しやすいように均質化させ、まんべんなく酸化発酵させます。(この工程で紅茶らしい色と香りに変わります)

5. 発酵(酵素酸化)

揉捻した茶葉を温度25〜26度、湿度90%以上に調整した発酵室に静置して、酸化酵素の働きを促進させます。

6. 乾燥

100度以上の熱風で乾燥させることによって、茶葉の発酵(酵素酸化)を止め、「荒茶」の状態にします。

7. クリーニング・区分け

混入物を取り除き、ふるい分け機にかけ茶葉をサイズ別(グレード別)に区分し紅茶を仕上げます。この最終工程を経た紅茶は「仕上げ茶」と呼ばれ、その後品質チェックなどを経て出荷されます。

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