紅茶の味を表現する時によく使われる「ボディ」と「コク」は、コーヒーやワインにもよく使われている用語です。
似たような意味でも少し違う、この2つの用語について紹介したいと思います。
紅茶のボディとは?
「ボディ(body)」とは、紅茶の「ふくよかさ」を表す言葉で、味の幅や広がり、深みなど口に含んだ時の感覚や重量感を表します。
具体的には、紅茶の渋みと、それに伴う頬で感じる収斂性(キュッと収縮し引き締まるような感覚)を含めた紅茶の全体的な骨格(ボディ)とも言えます。
このボディを感じるのは、紅茶に含まれる渋み成分「タンニン(ポリフェノールの一種)」が関係していると考えられており、上質なアッサムやルフナなど、発酵度の高い水色が赤みを帯びているタンニンが多く含まれる紅茶によく感じられます。
ボディの程度を表す際に「フルボディ」「ミディアムボディ」「ライトボディ」などと表現され、中でも「フルボディ」はよく使われます。
フルボディ
重厚で濃厚なコクがあり、深くどっしりした力強さのある味わい。タンニンが豊富でしっかりとした渋みを感じる。
ミディアムボディ
「フルボディ」と「ライトボディ」の中間で程良い中程度のコクがある。何にでも合わせやすく、飲みやすい。
ライトボディ / ウィークボディ
軽めのコクがあり、さらっとした感じ。後味の良いすっきりとしたフレッシュな味わい。
紅茶のコクとは?
紅茶のコクは、後味や残り方、存在感など飲んだ後の余韻の事で、横の広がりを表すボディに対して、縦の奥行き感を表します。
フルボディの紅茶は、コクも深くなります。
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