アッサム紅茶

イギリス人によって開拓された世界最大の紅茶生産地であり、その生産量がインド全体の約50%を占めているアッサム地方。

実に世界の紅茶生産量の25%はアッサムティーという割合です。

インドで日常的に飲まれているチャイには、そのほとんどにこのアッサムが使われています。

スポンサーリンク

アッサム紅茶の生産地(場所)

北をヒマラヤ山脈、南〜東をパトカイ山脈に囲まれたインド北東部のアッサム州で生産されています。

アッサムはプラマプトラ川の両岸に広がる広大な平野(平原)で、気候は高温多湿。

世界でも有数の多雨地として知られています。

アッサム紅茶の旬・収穫時期

<収穫時期:2~11月>

アッサムの収穫時期の中でも、特に美味しい”旬”の時期とも言われる「クオリティシーズン」は、ダージリン同様年に3回あります。

春摘み(2月~3月):ファーストフラッシュ
夏摘み(4月~6月):セカンドフラッシュ
秋摘み(9月~11月):オータムフラッシュ(オータムナル)

「雨季摘み(7月〜9月)のサードフラッシュ」、11月以降に生産される「フィフスフラッシュ」もありますが、他と比べて若干品質が劣ることもあり日本ではほとんど見ることができません。

ダージリン同様、この中で特に品質が良いとされるクオリティーシーズンはモンスーンの時期に収穫される夏摘み(セカンドフラッシュ)。
他のクオリティシーズンの中で最も収穫量が多い時期でもあります。

アッサム紅茶の味の特徴

独特のまろやかな渋み、重厚感のある深いコクと芳醇な甘い香りが特徴

悪く言えば少しクセのあるアッサムですが、”硬水”を使うことで渋みが軽くなって飲みやすくなります。

収穫時期(春摘み・夏摘み・秋摘み)によって味や香りが異なりますが、ダージリンと比べてその変化は少なく穏やかです。

収穫時期風味の特徴飲み方水色(すいしょく)
春摘み/一番茶(ファーストフラッシュ)・爽やかな香り
・渋みが少ない
・まろやかな甘みとあっさりめのコク
ストレートやや淡い赤色
夏摘み/二番茶(セカンドフラッシュ)・甘くて芳醇な香り(モルティフレーバー)
・渋み、旨味、コクが増し、3つの中で最も評価が高い
・ザラつきのないまろやかな味を引き出すゴールデンチップが多く含まれる
ミルク赤褐色
秋摘み/四番茶(オータムナル)・しっかりとした渋み
・重厚なコクと味
・癖がなくサラッとした後味
ミルク/ストレート黒みを帯びた濃赤色

ちなみに市場に出回っているリーフティーはそのほとんどが夏摘み(セカンドフラッシュ)です。

アッサム紅茶の製造方法

製造方法:約80%がCTC製法、約20%がオーソドックス製法

葉の形状(グレード):OP(オレンジペコー) / BOB(ブロークンオレンジペコー)/ CTC(クラッシュ ティア アンド カール)

アッサム紅茶の茶園(農園)

アッサムには1,000を超える数の茶園(農園)があります。

<主な茶園>

  • アムグーリー茶園
  • シロニバリ茶園
  • タウラ茶園
  • ダフラティン茶園
  • ドゥームニ(ドームニ)茶園
  • ヌマリガル茶園
  • ハルマリ茶園
  • ベルセリ茶園
  • ボルサポリ茶園
  • モカルバリイースト茶園
  • ランガルジャン茶園
  • ルクワ茶園

アッサム紅茶おすすめの飲み方

濃厚でしっかりとしたコクと甘みのある味わいのアッサムは「ミルクティー」がベスト!

ストレートで飲む場合は、苦味が少なく爽やかな香りと甘みがある春摘み(ファーストフラッシュ)がオススメです。

ちなみに、他の紅茶より渋みを生むタンニンを多く含み濁りやすいので(クリームダウン)、アイスティーには不向きです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました