イラムの紅茶

ネパールで有名な紅茶生産地の一つ、イラム地方は、ネパール東部の端の山岳地帯にあります。

ここは最高級の紅茶の産地として知られるインドのダージリン地方と隣接し、同じヒマラヤ山脈の麓に位置しているためダージリンと標高や気候風土が同じで、茶の木も同じ中国種系の品種が栽培されています。

そして、多くのネパール人がダージリンの茶園で働きその技術を継承しているため、茶葉はダージリンの品質が受け継がれています。

そういったことからイラム地方で生産される紅茶はダージリンと香味が似た高品質な紅茶ですが、その生産量は少なく輸出先もヨーロッパ(ドイツ)やインドが中心。希少価値の高いレアな紅茶にもかかわらず、まだ認知度が低くブランド力が弱いため比較的安く購入することが可能です。

また、この地は現在も農薬や化学肥料を使わず昔ながらの農法で紅茶が栽培されていることでも知られています。

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イラム紅茶の生産地(場所)

標高約1300メートルに位置するイラム高原で生産される紅茶は、ダージリンと同様に昼夜の寒暖差が大きいため霧が発生しやすく、十分な雨量と日照りがあるため紅茶栽培には最適な環境です。

イラム紅茶の旬・収穫時期

<収穫時期:3~11月>

クオリティシーズン(旬)は、ダージリンと同じく年に3回あります。

春摘み(3月~4月):ファーストフラッシュ
夏摘み(5月~6月):セカンドフラッシュ
秋摘み(10月~11月):オータムフラッシュ(オータムナル)

イラム紅茶の味の特徴

樹齢100年を超えるダージリンに比べて茶の木が若いこともあり、渋み感が少なくマイルドで飲みやすいといった特徴をもちます。

各シーズンの味わいの違いを含め、全体的な香味や水色(すいしょく)タージリンに近く、またダージリンと同様にセカンドフラッシュが最も芳醇な香りを持ち高品質とされます。

イラム紅茶の製造方法

製造方法:ほぼオーソドックス製法

葉の形状(グレード):主にOP(オレンジペコー)

イラム紅茶の茶園(農園)

<主な茶園

  • カンチャンジャンガ茶園
  • カンヤム茶園
  • シャングリラ茶園(実際は茶園ではなく茶園から買い付けて製茶する会社。欧米各国のオーガニック認証あり)
  • ネパールティ茶園
  • マルーン茶園
  • ミストバレー茶園

イラム紅茶おすすめの飲み方

ダージリンと同様、豊かな香りをもつイラム紅茶はストレートがおすすめです。

タンニンが少なく濁りにくいのでアイスティーにもぴったりです!

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