インド全体の紅茶生産量のうち25%を占め、ダージリン・アッサムと並ぶ代表的な紅茶の産地である「ニルギリ」。
“ニルギリ” とは現地の言葉で「青い山」を意味します。
12年に1度、 “クリンジ” という青紫色の花が咲いて山全体を青く染めることがその語源になっていて「紅茶のブルーマウンテン」とも呼ばれます。
地理的にはスリランカ(セイロン島)に近く気候も似ているため、セイロンティーに似た茶葉が育ちます。
ニルギリ紅茶の生産地(場所)
ニルギリは、南インドのタミル・ナド州にあります。
隣接するケーララ州に連なる西ガッツ山脈が “ニルギリ” で、その南端にある標高1,200m〜1,800mのなだらかな丘陵地帯であるニルギリ高原が一大紅茶産地です。
スリランカに似て茶葉の栽培に適した快適な気候で、年中生産されています。
ニルギリ紅茶の旬・収穫時期
<収穫時期:通年>
気候に恵まれているため年間を通して生産されています。
最も生産量の多いベストシーズンは、4〜5月と9〜12月。
品質が最も良いとされるクオリティーシーズン(旬)は、西側で1〜2月、東側で8〜9月。
中でも、冬に摘まれるもの(12〜1月)は「ウィンターティー」と呼ばれる最も上質な茶葉であり珍重されています。
ニルギリ紅茶の味の特徴
マイルドでクセのないさわやかな渋味と香味、口の中に後味として残る爽やかでスッキリした風味が特徴。
渋味やクセがある紅茶が苦手な人でも飲みやすいお茶です。
クオリティシーズンの茶葉は、ほのかな柑橘系や、南国フルーツのフルーティーで優雅な香りがするものもあり「香りの紅茶」として人気です。
水色は明るく美しい赤褐色。
ニルギリ紅茶の製造方法
葉の形状(グレード):OP(オレンジペコー) / BOB(ブロークンオレンジペコー)/ CTC(クラッシュ ティア アンド カール)
ニルギリ紅茶の茶園(農園)
ニルギリには約200の数の茶園(農園)があります。
<主な茶園>
- カイルベッタ茶園
- グレンデール茶園
- コダナド茶園
- コーラクンダ茶園
- チャムラジ茶園
- メイルーア茶園
ニルギリ紅茶おすすめの飲み方
ダージリンやアッサムのような若干クセのある個性的な香味をもつ紅茶とは異なる、マイルドであっさりしたクセのない味わいのニルギリは、バランスがよく何にでも合わせやすいのでブレンド用やバリエーションティーのベースなど様々な飲み方を楽しむことができます。
ストレートティー、レモンティー、ミルクティーはもちろん、フルーツやスパイスを使ったアレンジティーなどもおすすめ!
ホットでもアイスでも楽しむことができます。
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