近年、紅茶の産地として注目されるようになった「ウダプセラワ」は、かつてウバ(ウヴァ)だったエリアの一部が独立して誕生した小さな地域です。
中央山脈の東側に位置する山岳地帯で、3区分に分けられるセイロンティーの中ではウバ、ディンブラ、ヌワラエリヤと同じ「ハイグロウン(高地産)」にあたリます。
日本ではまだまだ認知度が低いですが、これから飲む機会が増えていきそうな紅茶です。
ウダプセラワ紅茶の生産地(場所)
標高1,300m〜1,600mのウダプセラワは、ウバ地区からヌワラエリヤへと連なる2つの中間地域にあたり、スリランカで最も標高が高い所に位置するヌワラエリヤと同じくらい高い場所にある山岳地帯です。
ウバ、ヌワラエリヤの中間地域ということもあり、茶葉はウバに近い品質のものとヌワラエリヤに近い品質のものが産出されています。
気候はウダプセラワと同じ中央山脈の東側に位置するウバと似ており、茶葉はウバと同じように冷たく乾燥した北東モンスーン(季節風)の影響を受けますが、ウバよりも少し落ち着いた香味でまた違った味わいがあるため希少価値のある茶葉として取り扱われています。
ウダプセラワ紅茶の旬・収穫時期
<収穫時期:通年>
一年を通して収穫されますが「旬」と言われるクオリティシーズンはモンスーン(季節風)の影響で2回訪れ、ヌワラエリヤに隣接する場所では1〜2月、ウバに隣接する場所では7〜8月です。
ウダプセラワ紅茶の味の特徴
ハイグロウンティーならではの爽やかで締まった渋味と、花や果物のようなデリケートで豊かな香りが特徴の、フルボディーの紅茶です。
後味は、かすかにメンソールのような清涼感を感じられます。
水色は淡い褐色から赤褐色。
ウダプセラワ紅茶の製造方法
製造方法:オーソドックス製法
葉の形状(グレード):BOP(ブロークンオレンジペコー)/ BOPF(ブロークンオレンジペコーファニングス)
ウダプセラワ紅茶の茶園(農園)
<主な茶園>
- アルマ茶園
- カークリース茶園
- ケキリート茶園
- ディルマー茶園
- ラッキーランド茶園
- リデスデイル茶園
ウダプセラワ紅茶おすすめの飲み方
マイルドでクセのないウダプセラワは、ウバ(ウヴァ)やヌワラエリヤのように繊細な香りを楽しめる “ストレート” または、濃いめに入れてコクのある “ミルクティー” がおすすめ!
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