中国紅茶の中でも評価の高い雲南紅茶は、プーアール茶で有名な中国南西部の雲南省で生産されています。
この地では1700年以上前から茶の木の栽培が行われていましたが、紅茶の生産は20世紀後半ごろからとされており、まだ歴史が浅い紅茶です。
「雲南大葉種」と呼ばれるアッサム系の茶葉から作られていて、インドのアッサム紅茶に近い風味をもちます。
雲南紅茶の生産地(場所)
雲南紅茶の原産地、雲南省ではプーアール茶や紅茶の他に緑茶なども生産されています。
中国では雲南のことを略称で「滇(てん)」(旧雲南地域の古称)と呼ばれるため、雲南紅茶は「滇紅(てんこう)」とも言われています。
省内は起伏に富んだ地形で、特に南部の山間部標高1000m〜2000mの高地で盛んに紅茶の生産が行われており、昼夜の10度以上の気温差とモンスーン(季節風)による霧、茶栽培に最適な雨量が豊かな香味の紅茶を生んでいます。
雲南省では南〜西の至る所で紅茶が生産されていますが、南西部に位置する鳳慶は、特に標高が高く香り高い紅茶が生産されていることで有名です。
雲南紅茶の旬・収穫時期
<収穫時期:3〜11月>
旬の時期であるクオリティーシーズンは3〜4月
雲南紅茶の味の特徴
水色は赤みのある深いオレンジ色。
少ない渋みと後に残る花の蜜のような甘みととろみ、アッサムに似た強いコクとスパイシーな香味が特徴です。
特にクオリティーシーズンの茶葉は上質で、外見の美しさが増すゴールデンチップが中国の他の紅茶に比べても豊富に含まれ「金色に輝く紅茶」とも称されています。
雲南紅茶の製造方法
葉の形状(グレード):OP(オレンジペコー)、BOP(ブロークンオレンジペコー)
雲南紅茶のおすすめの飲み方
繊細な香味と自然な甘さを味わうならストレートがおすすめ!
甘い香りと強いコクがあるのでミルクティーにもよく合います。
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